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2011年03月29日 (火) | Edit |
心理学理論と心理的支援2

問題10 次の記述のうち,シュプランガー(Spranger,E.)の類型論に基づくものとして,適切なものを一つ選びなさい。
1動作は緩慢だが対人態度は開放的かつ社交的で,情が深く親切であり,角の取れた自然な振る舞いや表情,動きを見せる人は,審美型とされる。
2あけっぴろげで愛想がよく,陽気で親切であり,周りの人と上手に付き合い,争いがあってもその人との関係を断ち切ることをしない人は,外向型とされる。
3犯罪とはおおよそ縁がなく,情緒安定,社会的適応,消極的,内向的で目立たず,おとなしい人は,鎮静型とされる。
4社会活動に熱心で,他者や社会一般の福祉の増進に興味をもっており,他者を愛し,他者のために奉仕することに高い価値を置く人は,社会型とされる。(○)
5リラックスすることや安楽を好み,食べることを楽しみ,社交的で他者からの愛情を求める人は,権力型とされる。


性格心理学の類型論(タイプ論)
その人を特徴づける持続的で一貫性のある行動・感情・認知・人間関係のパターンで幾つかのタイプ(性格類型)に分類した仮説が『類型論(タイプ論)』です。
ヒポクラテスの4大体液説や、ガレノスの体液理論、ユングのタイプ論、クレッチマーの気類型論、W.Hシェルドンの発生的類型論、シュプランガーの価値類型論などがあります。

ちょっと難しいですが、僕らも委員長タイプとか、ガテン系とか、オタクっぽいとか自然と人を判断しています。人を見る時に頭の片隅にあると、色々な見方ができるようになると思います。

詳しくはウィキペディアを始め、ネットに色々と出ていますので参考にして下さい。

この文章も、カウンセリングルーム:Es Discovery 性格心理学の類型論(タイプ論):C.G.ユング、クレッチマー、シェルドン、シュプランガーの仮説理論 を参考・引用しています。


エドゥアルト・シュプランガー(E.Spranger, 1882-1963)の価値類型論

理論型……真理の探究に最大の価値を見出し、客観的なデータの収集や論理的な思考の展開を重視する。人間や感情に対する関心が弱く、他者に対する思いやりや共感に乏しい。集団生活が苦手であり実際的な生活や経済的な利害に関する興味も余りないので、社会適応は一般に良くない。

経済型……経済的な利益に最大の価値を置き、功利的な損得勘定で物事を判断しようとする。金銭や財産への欲求が強く、絶えず市場における商売や利害を意識しているので、利己主義的な行動が多くなる。他人の苦しみや悲しみに対する共感は弱く、一般に合理的で効率的な行動を好む。

審美型……美の探究に最高の価値を置き、美的な芸術(対象)を鑑賞したり美しい人間と交流することを楽しむ個人主義者である。繊細な感受性と豊かな感情を持ち、物事を美しいかそうでないかによって感情的に判断するので、経済的な損失や対人的な不利益を受けることも多い。理論型と同様に現実的な生活や経済的な損得への関心は殆どなく、芸術的な陶酔と身体的な快楽を求めることこそが人生の意義だと考えている。

権力型……政治的な権力の掌握に最大の価値を置き、世界を弱肉強食的な上下関係で眺めることを好む。権力型の人間は『支配・服従』や『優位・劣位』の二元論で社会を規定しているので、政治権力を持って他者を支配したり命令することに価値を見出す。権力型の人間は、アルフレッド・アドラーの『劣等性の補償』の機制を働かせると同時に『他者への優越欲求』が行動のモチベーションになっている。他者への共感性や美的センスの追求といったことには殆ど興味がなく、他者との相対的な優劣(主従)が明らかでない事柄に魅力を感じない。

宗教型……宗教的な崇高性に最大の価値を置き、世俗社会では経験することが不可能な神秘的な超越体験や清浄さを保った禁欲的な生活態度に惹かれる。金銭・性的快楽・物欲といった世俗的な価値観に左右されることがなく、禁欲・清浄・敬虔といった宗教的な価値観に従って正しく生きることに強い意義を感じる。道徳的な生活態度と敬虔な信仰生活によって、世俗的な快楽を超越した永遠普遍の幸福や安楽がいずれ得られると信じている。

社会型……社会的な貢献や仲間との連帯に最大の価値を置き、利己的欲求を抑えて他者への協力や帰属集団への奉仕をすることに喜びを感じる。社会型の人間の行動理念は『他者への愛』と『社会への奉仕』であり、家族や恋人を愛するように他人を愛することに意味を感じ、自分が所属する集団社会に役立つ貢献をすることに生き甲斐を見出す。理想的な共同体的人間が社会型であり、社会適応性に非常に優れている。他人や集団のための苦労や手間を惜しまないので、他人から好意や信頼の念を寄せられることが多い。しかし、他人と関係しない「プライベート(私的時間)」における趣味や娯楽を見出すことが苦手で、社会奉仕(他人への世話)を抜きにして自分個人が「何が好きなのか?何がしたいのか?」が分からなくなることがある。「自分が楽しい」ということよりも「周りの人が楽しい」ということが絶えず優先されるので、知らず知らずのうちに精神的ストレスを溜め込みやすい。

長くなったので、問11は次の機会に。
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